2月で10周年を迎えた、荏田西小児童の見守り団体「えだにし学援隊」隊長を務める 守屋 富美子さん 荏田西在住 50歳
地域の熱い思いをつなぐ
○…「地域の子は地域で守ろう」と、荏田西小学校児童の登下校を見守る地域団体を住民らで設立、2月で10周年を迎えた。メンバーは雨風の日も毎日通学路に立ち、見守りを続ける。先月には市学校保健大会で交通安全協力団体として表彰。「節目の年に表彰してもらい嬉しい。10年間はあっという間だった」と中身の濃い活動期間を振り返る。
○…学援隊ができたのは15年前に大阪の小学校で起きた殺傷事件がきっかけ。保護者や地域から不安の声が上がり、地域で行われた防犯会議に荏田西小のPTA会長として参加した。そこで見たのは、自分たちで子どもの安全を守ろうとする地域の人の熱い思い。「これは保護者自身も連携して取組まないと」。保護者と地域住民とのパイプ役となり、住民らで学援隊を発足。PTA活動と並行で見守りや周知活動を行い、3年前から隊長に。長女が大学生になった今も活動は続く。
○…幼少からスポーツ好きで活発だったが、元からリーダー的役割が得意なわけではなかった。転機は、子どもの幼稚園で知り合った保護者に誘われ、新しく「荏田西二丁目自治会」を設立する準備活動に加わったこと。他のメンバーは親ほど歳が離れていたが、温かく、8年前の自治会設立時に副会長になった際には会議で発言しやすい環境もつくってくれた。「人生の先輩方が背中を押してくれた。だからこそやってこれた」。新しい自治会を知ってもらうため定期的にイベントも開催。住民や子どもが喜ぶ姿が励みになっていった。
○…子どものバレーボールの応援が楽しみという現在。「いろんな活動ができたのは家族の理解があったから。最近そう思える余裕がやっと出てきた」と笑う。できる範囲で長く続けることを大切に、メンバーが活動しやすい環境づくりを進める。「『あそこでこんなことやったな』という思い出あるまちで、子どもたちが大人になったとき、地域のことに関わってもらえたら」
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