神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2016年3月3日 エリアトップへ

市内市立校 「つり天井」完全撤去にめど 年度内に改修完了へ

社会

公開:2016年3月3日

  • LINE
  • hatena

 東日本大震災から5年、横浜市は学校施設における「つり天井」などの落下防止対策を進めてきたが、対象市立学校120棟の15年度中の完全撤去にめどが立ったことがわかった。一方、大型公共施設では天井脱落対策が完了しておらず、市建築局は「脱落危険度などを加味し、早急に進めたい」としている。

 甚大な被害が発生した東日本大震災の被災地では、多くの学校施設で天井材などが落下。児童生徒らが負傷したほか、学校施設が避難場所として使えない事態も発生した。文科省に報告されている同震災での公立小中学校施設の被害件数は3014件、そのうち半数以上の1636件が天井材の落下だった。

 これを受け、市は13年に市内公立学校などの体育館や武道場を調査。横浜では同震災による天井落下被害はなかったものの、小学校9棟、中学校89棟、高校16棟、特別支援学校6棟の計120棟に崩落の危険性がある「つり天井」が備えつけられていることが判明した。そこで市は児童生徒の安全確保のため、昨年度までに70棟で撤去作業を完了させ、残りの50棟についても今年度中に改修を終えたいとしていた。

大型施設は9割未着手

 一方、学校以外の公共建築物には「市公共建築物天井脱落対策事業計画」を策定。災害時の拠点となる市区庁舎や消防施設、帰宅困難者一時滞在施設などの大型公共施設のつり天井改修は107施設147室が対象と明記されている。青葉区内では藤が丘地区センター、青葉公会堂、区総合庁舎、奈良地区センター、美しが丘西地区センター、大場みすずが丘地区センター、フィリアホール、青葉スポーツセンターの8施設が該当。市建築局は脱落危険度や災害時に果たすべき機能の重要度を勘案し、順次改修を進めているが、今年度までの事業着手は9施設12室のみで、9割以上が手つかずの状況だ。

 市は17年度までに着手する第1群(34施設50室)とそれ以降の第2群(73施設97室)を定めて事業を推進していく。市担当者は「(7年後の)22年度までにはすべての改修を終わらせる」と話しているが、年間20万人以上が利用する対象施設の担当者は「(天井脱落の)危険性があれば施設利用者の安全のために、早めに改修してほしい」と不安を口にする。

 さらに、107施設のうち4割程の41施設が帰宅困難者一時滞在施設で、改修が長引くと首都圏で大規模地震が発生した際の受け入れ人数にも影響が出る可能性もある。市は「大規模地震が発生した場合、滞在施設の安全面を確認した上で、受け入れ人数などを調整していく」と話している。

青葉区版のトップニュース最新6

区制30周年祝い、運動会

少年野球連盟

区制30周年祝い、運動会

大会の開会式と合わせ企画

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

「世界で活躍」誓う

國學院大學平林清澄選手

「世界で活躍」誓う

大阪マラソン優勝祝賀会

4月11日

全員、目指すは「プロ」

桐蔭横浜大サッカー部

全員、目指すは「プロ」

初の新入生入部記者会見

4月11日

再整備に向け前進

藤が丘駅前地区

再整備に向け前進

基本計画まとまる

4月4日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 悠先生のちょっと気になる目のはなし

    「緑内障で併用してはいけない薬について」 コラム【33】

    悠先生のちょっと気になる目のはなし

    4月11日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook