全国高校生トライアスロン大会で準優勝を果たした 石関 玲於(れお)さん 桐蔭学園高校 3年生
感謝胸に自分と向き合う
○…水泳750m、自転車20Km、ランニング(ラン)5Kmでタイムを競う全国高校生トライアスロン大会で、2位に輝いた。自転車で山道100Kmを走るなど、毎日とにかく長距離を鍛えたという夏の合宿の成果で、自身の走りが変わったと実感。「前は最後のランに入る頃には、足が動かなくなっていたが、全力で走れた。競技中に上位にいると分かったので、気持ちの面でも諦めずに走れた」と喜びを語る。
○…幼少から中1まで水泳を習い、中学は陸上部に所属。いずれも長距離を得意とし、高校でトライアスロンを始めたのは「両種目できるので自然な流れだった」という。今年4月から、東京ヴェルディ・トライアスロンチームの選手として活動。在籍選手は3人だが、ほか2選手は世界大会や全国大会で活躍する偉大な先輩だ。アドバイスを受けながら「態度や生活面まで勉強になる」と謙虚に語る。
○…「そうは見えないかもしれないが、負けず嫌いで」。幼稚園の時、2歳離れた兄の影響で水泳を始めると「追いつきたい」と猛練習。選手コースに入り、小4からは早朝に港北区のスイミングスクールで練習してから登校する日々を繰り返した。「自分でも頑張ったと思う」と笑いつつ、噛みしめるのは、両親への感謝。車の窓ガラスに霜が降りる冬の朝5時も、欠かさず送り迎えをしてくれた。「当時は自分のことで精いっぱいだった。トライアスロンで結果を出し、親孝行したい」
○…友だちとゲームをしたりと、遊びも楽しむが、今は大学受験の真っただ中。大会や練習の合間を縫って受験勉強に励む。レースのゴール直前は、意識が飛びそうなほど辛い競技。それでも続けるのは五輪出場が夢だから。ただ4年後の東京五輪に固執はしない。今の実力を直視し、そのために力を伸ばす長期的プランを頭に描く。「まずは若いうちに伸びる水泳力を上げたい」。憧れの大舞台へ向け、着実に前進する。
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