神奈川県教育委員会が県内の中学生を対象に募集していた「文化財保護ポスター事業」で、横浜市立美しが丘中学校(高橋和則校長)3年の吉井柚里(ゆずり)さんが「世界遺産登録をめざす鎌倉」部門で最優秀賞に輝いた。
次代を担う中学生に文化財を守る心を育んでもらうことを目的に、広くポスター作品を募った同事業。今回で45回目を迎え、「わたしたちの文化財」と「世界遺産登録をめざす鎌倉」の2部門に、県内から969点の応募があった。
美術部の吉井さんは部活動の一環で同事業に応募。夏休みに2週間以上かけた力作で、国指定史跡の鶴岡八幡宮や称名寺、鎌倉大仏のほか、背景部分には鎌倉の伝統的工芸品である鎌倉彫や鎌倉市の花「リンドウ」を描いた力作だ。吉井さんは精密な絵が得意と話し、作品はアクリル絵具で鎌倉彫の陰影や鶴岡八幡宮を細かに描いている。
自身の七五三で鶴岡八幡宮に訪れるなど、鎌倉と関わりがあったという吉井さん。「鎌倉と言えば、日本の歴史を代表する場所。世界遺産になってもらいたいと描いた」と思いを話す。吉井さんの作品はポスター化して県内の中学校や社寺、文化施設等に掲示されることになっており、吉井さんは「鎌倉が世界遺産登録を目指していることを多くの人に知ってもらい、鎌倉に興味を持ってもらえれば」と話している。
初受賞「うれしい」
表彰式は11月3日に栄区の地球市民かながわプラザで行われ、神奈川県・横浜市・鎌倉市・逗子市世界遺産登録推進委員会の小林昭会長から表彰を受けた。吉井さんは大きな賞を受賞したことは初めてと話し、「夏休みに長い時間をかけて描いたので、うれしかった」と感想を話した。
吉井さんの作品を含む、52点の入賞作品は11月14日まで小田原市役所2階ロビーに展示され、その後は15日から21日まで横須賀市生涯学習センター、22日から28日まで鎌倉市地下道ギャラリーで展示される。
|
<PR>
青葉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>