11月13日にコンサートを開催する「ファミリー男声合唱団」の団長を務める 萩本 隆さん 川崎市在住 69歳
音も人も調和が魅力
○…男声合唱コンサートを目前に「合宿を行うなど、悔いを残さず練習した。いい演奏会にしたい」と期待を込める。あざみ野で活動する合唱団に所属し16年。2年前から団長を務め、40代から70代のメンバー約25人と指導者らの調整役を担う。演奏会は、女性に宛てた男性の思いを歌った『風に立つライオン』など「男の生き様」が見える選曲に。人生いろいろあるが、自分の使命を何とかやっていく。そんな情景を伝える。
○…男声合唱との出合いは大学の入学式。「歌声、白いブレザーできめた部員のかっこよさに惹かれ、即入団した」という。社会人となり30年ほど歌から離れたが、53歳で趣味仲間に誘われ、現在の合唱団に。「歌っていると泣いてしまう団員も多い」と明かすが、自身もその一人。男女の葛藤、別れなど、曲に入り込むと「あぁ悲しいだろうなと思って、ぽろっときちゃう」と笑う。男声合唱のハーモニーの美しさは「一度聴いてしまったら、やめられない」と魅力を語る。
○…ソニー系列の企業に勤め、30代で米国赴任。現地向け保険商品の企画を担当した。米国人特有の仕事の仕方や陽気さ、人なつこさを体感しながら、やりたい企画ができる環境に恵まれ「とにかく仕事が楽しかった。未経験でも何とでもなると、強くなれた」。経営戦略等を担った実績を買われ、コンサルティングや客員教授、輸入ビジネスの立ち上げ等、異なる職場で新たな職務を経験。現在は海底ケーブル販売事業などを手掛ける企業に勤め、上場を目指す。「貢献できる場があり、そこで一緒に目標に向かい、努力を重ねられることが幸せ」
○…子どもたちは巣立ち、2人で暮らす妻と毎週テニスを楽しむ現在。ソファーにいると近寄ってくる、愛犬のパピヨンが癒しだ。「あの目で見つめられると、何とも幸せ」。充実した家庭生活を送りつつ、趣味に仕事に、目標に向かい、仲間と奮闘する日々を満喫する。
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