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青葉区版 公開:2017年1月1日 エリアトップへ

今年3月、真打昇進 区内在住 林家ひろ木さん

文化

公開:2017年1月1日

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 青葉区あざみ野在住の落語家、林家ひろ木さん(37)=写真=が今年真打に昇進する。3月21日からは都内5カ所で披露興行を開催。落語家として新たな一歩を歩み始める。

 ひろ木さんは林家木久扇門下で、2002年に入門し、05年に二つ目昇進。古典・新作両方を持ちネタとするほか、落語家としては珍しい津軽三味線奏者の顔を持ち、「二刀流」で全国を舞台に活躍している。

「師匠が天から」

 「お笑いが好きでジム・キャリーさんや渥美清さんのようなコメディアンにあこがれていた」。広島県庄原市出身で、高校は陸上部の長距離選手として活躍。将来はスポーツトレーナーを夢見て早稲田大学人間科学部に進学し、上京するも周囲のレベルの高さに挫折。「だったら、1回きりの人生。周囲の期待を捨てて好きな世界へ」。芸人になることを決意し、お笑いの基礎を落語を通じて学びたいと思っていた矢先、夜道を歩いていた時に思い浮かんだのが林家木久蔵さん(当時)。「師匠が天使の羽をつけて天から降りてきたんです。落語家でコメディアンのイメージがあるのは師匠しかいない」。それから寄席に通い、千葉市若葉文化ホールで入門を直談判。「入門をお願いしたら、テストだってラーメンを売らされて。それが売れたからか、入門できた」と振り返る。

 大学卒業後すぐに入門するも元々落語の知識があったわけではなく、同時期の入門者を見渡せば、落語研究会などで学んだ人ばかり。見習い、前座期間は師匠の身の回りの世話や楽屋働きで休みもない日々だったが、空いた時間は噺を覚えることに必死。最初の頃は寄席に上がっても、言葉が出てこないで幕が強制的に降りたこともあったという。

 転機は25歳の時に学び始めた津軽三味線。「師匠から『若い人がやるとかっこいいから』と言われて」と振り返るが、落語と津軽三味線の両方ができる芸人というのは今でも珍しく、魅力の一つとなっている。

 今は妻と子どもの3人家族。14年にあざみ野へと移り住んだ。地元では昨年11月、「たまぷら座」に出演するなど活動の場を広げる。青葉区の印象を「利便性が良くて緑がいっぱいある」と話し、家族で公園に行くことも多い。土日祝日は地方、平日は都内各地の寄席と忙しい日々だが、子どもを保育園に送るイクメンだ。

都内で披露興行

 真打昇進を前に「全国に呼ばれ、何度も聞きたいと思ってもらえる落語家になりたい」と話し、「芝居など落語以外のジャンルにもチャレンジをしていきたい」と夢を語る。今年の抱負は「東京駅の新幹線ホームのようにのぞみやひかりが溢れる1年にしたい」。

 真打披露興行は鈴本演芸場で3月21日(火)・24日(金)、新宿末廣亭で4月5日(水)・9日(日)、浅草演芸ホールで15日(土)・20日(木)、池袋演芸場で25日(火)・29日(土)、国立演芸場で5月11日(木)・17日(水)。時間・チケットなどは(一社)落語協会【電話】03・3833・8565。
 

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