1月21日に行われる「カンガルーフェスタ」の企画・運営の中心を担う 三坂 三奈子さん 東京都日野市在住 40歳
子どもの笑顔を力に
○…「ここまで規模が大きくなるとは、誰も予想していなかった」。「助産院バースあおば」でお産をした女性らを中心に構成される「カンガルーの会」。自身もその一人として、明後日に控えるイベントのまとめ役を担う。会場の選定に始まり、ステージ進行や全体の組み立てなど、試行錯誤しながら駆け抜けてきた。「たくさんの人が来てくれたら」と願いを込める。
○…幼い頃はとにかくやんちゃな「変わった子」。3歳からクラシックバレエを習い、歌や踊りが大好き。幼稚園のお遊戯会では全員のセリフを覚え、友達と1から上演する遊びに夢中になった。「終わるまで誰も止められない。自己主張が強くて」と苦笑い。「やりたいことが多すぎて」何者にもなれる俳優への夢が膨らんだのは小学生の頃。すすき野小、中と演劇部に所属し、市ヶ尾高校入学後は地元の劇団で芝居に打ち込んだ。演技と同時に照明や音響、舞台進行も担う裏方の楽しさを知ったのもその頃。裏も表も両方学ぼうと日本映画学校に進学し、現在は舞台監督の助手としてフリーで働く。
○…バースあおばとの出会いは、義理の姉の出産がきっかけだ。当時37歳、体が丈夫でなかったこともあり「自分は産めるのかな」と漠然と不安を抱いていた時期でもあった。そこで出会った同院の助産師・柳澤初美さんに言われたのが「きっとあなたはここに戻ってくる人だ」という一言。奇しくもその日に自身の妊娠がわかり「もうこれは運命かな、ここで産むべきなんだなと自然に思った」。不思議な縁でつながった今、「バースあおばのためなら」という思いで突き進む。
○…夫と2歳の愛娘の3人家族。「今はなるべく一緒にいたい」と、仕事のペースを抑えながら子育て中。子どもからもらうエネルギーが力の源だ。「笑顔に癒される。この子の記憶に残るくらい大きくなったら、また何かできたらいいな」とまっすぐに微笑んだ。
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