おにぎりとみそ汁を100円で提供する「あおば子ども食堂」が4月から週2日、区内4カ所で始まっている。23日までに延べ65人の子どもが利用するなど、利用は少しずつ広がっているが、本来の趣旨とのずれもあり、運営側の試行錯誤が続いている。
同食堂は子どもの貧困率が上昇していることを踏まえ、様々な事情で「おなかをすかせている子ども」に温かい食事を提供することが目的だ。しかし、空腹で困っている子どもたちの存在を把握することや、その子どもたちに同食堂の情報を届ける難しさも浮き彫りとなってきた。
そんな中、会場の1つである、さつきが丘地域ケアプラザでは19日、子ども19人が利用。子ども各々の背景は問わずに、民生委員らが積極的に学校や地域を通じて参加を呼び掛けており、他会場よりも利用者は多い。さつきが丘で同食堂を取り仕切る豊崎智子さんは「まずは子どもたちに来てもらい、食堂の認知度を上げ、『おなかを空かせている友達がいれば連れてきて』と伝えていきたい」と意図を話す。
主催者である同実行委員会の松本壽美枝副代表は「家で食事を用意できる、いわゆる一般の家庭の子どもの利用は本来想定をしていない」と話しているが、いかに貧困を抱えている子どもの利用につなげていくか、手探りの状況だ。5月7日からは恩田地域ケアプラザでも同食堂がスタートし、区内で計5カ所体制となる。松本副代表は「知名度向上にこれからも取り組みたい」と話している。
子ども食堂は恩田のほか、もえぎ野・さつきが丘・美しが丘地域ケアプラザ、福祉保健活動拠点「ふれあい青葉」で実施。日曜日の正午から4時30分、水曜日の午後5時から8時30分まで毎週実施している。
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