青葉消防署長に就任した

渕上 正基さん

横浜市南区在住 56歳

掲載号:2017年5月18日号

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連携広げ、現場に寄り添う

 ○…横浜市消防局の本庁舎勤務を経て、4月から新たに青葉消防署長に。初めて赴任した青葉区は「地域と民間、行政とのつながりが強く、互いの情報交換が活発な印象」と語る。災害時は多くの人・団体との協力が不可欠であることから、地域の消防団や各機関と緊密な連携をより図りたい考えだ。「一丸となり、『オール青葉』で区民の命と財産を守りたい」

 ○…港南区出身で、地元横浜市の消防職員として、34年。現場も事務方も経験した。幅広い職務のなかでも忘れられないのが、中消防署時代に発生した東日本大震災。3月11日に指令を受け、翌12日には、緊急消防援助隊の県隊長を担い、現場・仙台市にいた。「これが現実なのか」。津波の跡や倒壊した家屋のなか、救助にあたるが、活動の多くは遺体の収容。「隊員たちは人を救おうという思いだったはず。救えない、という気持ちになったと思う」と振り返る。その時、隊員に伝えたのが「ご遺体を家族のもとに返すことも、大切な仕事」。心のケアに気を配り、県内57隊をまとめた。

 ○…一方、自身を当時支えたのが家族の存在。感謝を忘れず、家庭生活も大切にする。「美味しいと喜んでもらえると嬉しくて」と、趣味で家庭菜園も。無農薬で季節野菜を育て、生ごみを土に返して肥料にするなど、その作業は本格的。「自然のサイクルは面白い。手をかけた分だけ応えてくれる。学ぶことが多いなって」。昨春には、長男が消防の道へ。「家で仕事の話はしないけど、いい仕事だと思ってくれていたのかな」。一生懸命やって、けがに気をつけて、とだけ伝えたという。

 ○…「人生は一度きりだから」と仕事と家庭のバランス重視。緊急時はいつでも仕事優先、危険もある厳しい世界だからこそメリハリを意識する。署では大規模災害に備えた各機関との訓練や啓発イベント等、計画も盛り沢山。「原点は現場」との思いを胸に、区民が安心できる街を目指す。

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