神奈川県神社庁横浜三支部連合は6月5日、五穀豊穣を祈る神事「御田植祭(おたうえさい)」を青葉区田奈町の水田で行った=写真。
40年以上続く伝統行事として中・南・北の横浜三支部関係者らが集合。今年は南支部の佐野和史支部長(瀬戸神社/金沢区)が神事を司り、用意された祭壇で祝詞を奏上。水田を祓い清め、苗を植えた。
米は200kgほどの量を見込み、秋には「抜穂祭(ぬいぼさい)」として収穫神事を行う予定。収穫した米は「神饌米(しんせんまい)」として伊勢神宮(三重県)の神嘗祭(かんなめさい)で奉納されるほか、市内にある約300の神社に届けられる。
水田は当地を管轄する神鳥前川神社(豊浦崇男宮司)の世話人、松本瞳さんから借り受け、神饌米を育てる「神饌田(しんせんでん)」として管理。この地で神事を行うようになって今年で9年目になる。
神事を終えた佐野支部長は「現代では実感しづらいが、人間が生きていく中で農業の恵みはなくてはならない」と話し、豊作を祈願する御田植祭の意味合いを説明。その上で「(神事を通じて)自分たちが生活している糧を改めて見直してほしい」と話していた。
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