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青葉区版 公開:2017年6月29日 エリアトップへ

がん哲学外来カフェ 命を見つめ、1周年 患者、家族の居場所に

社会

公開:2017年6月29日

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 がん患者やその家族、遺族が集まり、病気の悩みなどを話し合う、「たまプラーザがん哲学外来カフェ」が開設から1周年を迎えた。7月15日には記念講演会を開催する。

 がん哲学外来カフェは、順天堂大学医学部の樋野興夫教授が、がん患者と医師の隙間を埋めようと同附属病院内に開設した「がん哲学外来」をベースに、がんに関係する人々による交流の場として全国各地に広がっているもの。

 たまプラーザでは昨年6月にすすき野在住の和田眞(まこと)さん(70)=写真=が立ち上げ、原則毎月第1土曜日にたまプラーザ地域ケアプラザで午後2時から4時まで実施している。参加費は100円で、事前申し込みなども必要ない。

 和田さんによると、青葉区だけではなく東京都や千葉県などからも参加者がおり、毎月20人ほどが闘病の辛さや不安などを話し合うという。「ここは皆さんで泣く場所」と和田さんが話すように、医学的な話ではなく、思っていることをしゃべり、相手の話を聞くことで、命を見つめ、互いの心を癒すことが目的だ。

 カフェでは、がんを宣告され、動揺を隠せない人も。そんな時、がんの経験者は「今は嵐のどまん中にいるようなもの。でも、いつまで続かないよ」と優しく語りかける。参加者は事実を乗り越える難しさを知る仲間として、前を向く手助けを行う。

長男の死きっかけに

 和田さんは2009年、長男の真悟さんを悪性リンパ腫で亡くした。享年31歳。まさに人生これからという時期だった。1年9カ月の闘病の末に子どもが親よりも先に旅立ってしまった悲しみは耐え難かったと和田さんは振り返る。息子の死後は妻の厚子さんと心を整えるグリーフワークを行う日々。「息子が自分たちに何を残していったか」を考えるうちに、世のため、人のために何かできないかとの思いを持つように。そんな折に聞いた樋野教授の講演がきっかけとなり、青葉区内でのカフェ立ち上げを思いついたのだという。

樋野教授が来青

 カフェの1周年記念講演会が7月15日(土)、午後2時から4時までたまプラーザ地域ケアプラザで行われる。

 当日は樋野教授が来青。「がん哲学外来〜人生から期待される生き方〜」をテーマに講演と質疑応答を予定する。和田さんは「ぜひ一緒に、命を見つめてみませんか」と呼びかけている。

 今回の記念講演会のみ参加費500円で事前申し込み制。申し込みや問い合わせは【携帯電話】090・1322・0457、【メール】bigmacw@m08.itscom.netまで。

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