神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2017年11月16日 エリアトップへ

入学準備費 支給時期早める 「事前援助」に制度改正へ

教育

公開:2017年11月16日

  • X
  • LINE
  • hatena

 子どもを小・中学校へ通学させるのに経済的な理由で困っている人に対し各種費用を援助する「就学援助制度」。横浜市はこのうち、入学準備費について小・中学校ともに入学前の3月支給に向け、検討を進めている。

 就学援助制度は、すべての子どもに義務教育を保障するための制度で、横浜市では条例に基づいて支給している。援助を受けられるのは、生活保護を受けている人などのほか、同一生計の家族全体の収入が限度額以下にある家庭だ。

 援助の種類は、学用品費、入学準備費、宿泊を伴う校外活動費、修学旅行費、クラブ活動費などがあり、いずれも入学後に申請し、審査認定の後、7月下旬以降に支給されている。

 しかし、このうち入学準備費(小学校4万600円、中学校4万7400円)は、入学のための経費負担が経済的に困窮状態にある家庭にとっては大きな負担となることから、入学前の支給へと時期を前倒しすることを求める声が上がっていた。

 横浜市は、入学準備費の柔軟な運用を求める文科省の通知、全国的な状況、市民の声などを総合的に勘案し、経済的に困っている家庭に対して入学前支給をするよう、今年に入ってから検討を始めていた。

課題も山積

 就学援助制度自体は、学齢児童が対象で、前倒し支給には課題も多い。中学校入学時の場合は、小学校6年時の就学援助認定をそのまま適用する制度に改正することで可能になる。

 一方、小学校入学時の場合、援助認定には保護者らの所得状況を入学前に把握しなければならない。必要な個人情報の確認方法、制度と申請時期の周知と方法変更、関連するシステムの改修や条例の改正など課題山積だ。加えて、例えば年度替わり前後の転出入者への対応などあらゆるケースを想定した対応も必要だ。

 9月と10月の市会で岡田教育長は「まず中学校入学準備費については今年度の支給ができるようにしたい」と答弁。また、小学校の入学準備費について「18年度は現行より少しでも早い時期に支給できるよう取り組み、19年度については入学前に支給できるよう制度を改正し、制度の周知を徹底したい」と述べ、具体的な検討に入っていることを示した。市担当課は「必要な援助を適切な時期にということだが、様ざまな課題が残っている」と説明。泉区民児協の元会長の男性は「なかなか声を上げにくい問題でもあり、制度の周知徹底が大切になってくるのでは」と話している。

青葉区版のトップニュース最新6

プレゼン大会で最高賞

柿の木台在住高橋春帆さん

プレゼン大会で最高賞

昨年から顕著な活躍続く

3月28日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月28日

子宮頸がん対策に新検診

横浜市

子宮頸がん対策に新検診

HPV検査導入へ

3月21日

はちみつカレーを商品化

青葉台小4年生

はちみつカレーを商品化

売上の一部を「ハチ」に寄付

3月21日

区内で記念イベント

国際園芸博

区内で記念イベント

開催まであと3年

3月14日

横浜総合病院で投与開始

認知症新薬レカネマブ

横浜総合病院で投与開始

市内医療施設で唯一

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊺専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『網膜剝離と診断されましたが、どんな治療が必要になるのでしょうか?』

    3月28日

  • おばあちゃん先生の子育てコラム

    おばあちゃん先生の子育てコラム

    第43回 「一人で悩まず、一緒に子育てしていきます」

    3月28日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.9 塗装業も歯科医も「専門家」を選ぼう

    3月21日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook