横浜市道路局がこのほど発表した、山下長津田線西側区間(鴨居地区)の交通量調査によると、白鴨トンネル開通後、県道青砥上星川線の渋滞が緩和されていることがわかった。同トンネルは先月開通1年を迎えた。道路局担当者は「トンネルが渋滞緩和に一定の効果があったのでは」と話している。
調査は、平成21年7月2日と開通後半年が経過した平成22年10月6日(一部追加調査12月8日)の交通量を比較。「市交通局緑営業所」、「白山団地入口」交差点付近などで実施された。
調査によると、トンネル開通前の白山団地入口交差点での自動車交通量は11087台。開通後は6884台で、約半分となった。道路局ではこの結果を受け、「トンネル開通前は、鴨居駅、竹山方面に行く自動車利用者が白山団地入口交差点を通っていた。開通後は、トンネルを通って竹山方面に抜けることができるようになり、交通量が分散されたのではないか」と分析している。
また、白山団地交差点から鴨居交差点までの渋滞距離をみてみると、交通量が多いとされる8時から9時では、トンネル開通前が750mだったのに対し、開通後は320mに減少している。慢性的な渋滞が問題となっていた同交差点付近は、トンネル開通効果により渋滞の緩和が見られる結果となった。
東側整備で交通分散を
一方で、鴨居交差点と鴨居駅の間は依然として慢性的な渋滞が続いている。道路局では、鴨居5丁目から神奈川区菅田方面につながる山下長津田線東側区間の設計、用地取得を進めている。「鴨居駅前の渋滞、混雑は認識しています。東側が整備されれば、菅田方面から鴨居駅に行くことができ、交通が分散化され、鴨居駅周辺の渋滞緩和につながるのではないか」と道路局では話している。
今後、道路局では、状況を見ながら整備を行いたいとしている。
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