緑・青葉区連合仏教会 昭和の稚児行列を復活 4月7日(土)、大藏寺を出発
緑・青葉区連合仏教会(河本冏文会長)が、4月7日(土)に実施する「花まつり」の中で稚児行列を行う。同会主催として初めての試みで、当日は菩薩の装束に着飾った3歳から小学校低学年までの子どもたちが区内を練り歩く。
花まつりは、今から2500年ほど前にお釈迦様が誕生したとされる4月8日にちなんで、その誕生を祝い、かけがえのない命や幸せを願う仏事として行われてきた。稚児行列は、稚児の健やかな成長を祈るもの。
当日は、華やかな稚児装束を身にまとった約20人の稚児に続いて、父兄や寺院僧侶らが、区内中山町の大藏寺を午後2時に出発。長泉寺までの区間で行列を目にすることができる。長泉寺到着後は、法要や健康祈願が行われる予定だ。
区内周辺では、戦後間もない昭和20年代半ばから、同会の前身港北区仏教会の下部会であった新治仏教会が稚児行列を実施。子どもたちの心を和ませる意味と仏教の伝道を目的に、昭和40年代前半頃まで盛んに行われていた。
その一方で、田畑が住宅などに変わったことで、行列の先頭で白い木製の象を引かせていた農家の牛が激減。また、交通量が増え、街中を練り歩くことが危険になったことも要因となり、次第に衰退していったという。
それ以降稚児行列は、仏教会としては実施されず、各寺院でこれまで行われてきた。そこで同連合仏教会は、各寺院が協力して連携を深めることを目的に「以前、新治仏教会で実施されていた大規模な稚児行列を復活させよう」と、緑・青葉区連合として初の開催を企画した。昨年は東日本大震災後、行列コースの安全性が問題となり中止となったが、再度見直され開催の運びとなった。
緑区・青葉区内の44ケ寺が加盟する同会の河本会長は「稚児行列を通して子どもたちに一人でも多く花まつりを知って関心を持ってもらいたい。今後も会として稚児行列を盛り上げていきたい」と話した。
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