先月、公益財団法人横浜市シルバー人材センター緑事務所長に就任した 鈴木 実さん 青葉区在住 53歳
誠実な心でつなぐ人と人
○…働く意欲のある概ね60歳以上の市民の就労支援を行うシルバー人材センターの新所長に先月就任。法人が公益財団として認定され「これまで以上に地域に密着し社会貢献を担っていきたい」と今後の意気込みを語る。現在通勤で利用する中山駅に「子どもの頃、旭区の自宅から自転車で来たこともありましたが、北口は何もなかった印象。今では地下鉄も通ってキレイになりましたね」と話す。
○…駒澤大学を卒業後、民間企業に就職。約5年間営業職として社会人経験を積んだ。それぞれの取引先に対して「本当に必要としているものは何か」と考えながら誠実な対応を心掛け、約30年経つ現在も年賀状のやり取りが続いている取引先もある。現職への転職は「公共的な仕事で社会に貢献したい」との考えから。20代後半の頃に窓口で対応した人々は自身の親と同年代で「自分の親だったらという気持ちで対応しました」と話し、所長という立場になった今も誠実に対応する気持ちは忘れない。
○…職員に対して「1から10まで口を出さずに見守るタイプです」と所長としてのリーダー像を話す。この考えは、初配属となった事務所の上司から自主性を伸ばすような指導を受けた経験からきているもの。「私が多く口を出してしまうと職員が育たないと思っています」と話し、自ら考えて行動できる環境作りを重視する。自主性を重んじる考えはプライベートにも反映。約15年間行っている、小学生へのミニバスケットボール指導に生かし、児童の能力を引き出している。
○…センターでの業務では、個々の適正を考え就労支援を行っているが、時には希望とは違う仕事を紹介することもある。「この仕事をやって良かった。ありがとう」という言葉が返ってくるのも誠実な対応が確実に伝わっている証。長年築き上げてきた経験を生かし、就労支援を通しての新天地緑区でのつながり作りはスタートしている。
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