10日に開催された「かながわ駅伝」の横浜市チーム・第1区を務め、優勝に貢献した 館澤(たてざわ)亨次(りょうじ)さん 中山中学校3年
「負けたくない」思いで躍進
○…「チームが優勝できてうれしい。少しは貢献できたと思います」。市町村対抗「かながわ駅伝」4連覇を果たした横浜市のスターターとして、チームを優勝へと導く”流れ”を作り出した。中学生が走る区間で、前年までの区間記録を破るタイムでの力走を披露。「新記録でも区間順位は3位。1位になった選手にはずっと負けているので今回は勝ちたかった」。喜びと共に悔しさをにじませる。
○…レースでは徹底的に勝負にこだわる。ポイント毎にタイムを取り、ペースを確認しながら走る選手が多いなか、時計を持たずに”感性”で走ることを重視。「細かいタイムよりも、『勝ちたい』という気持ちで走りたいんです」。小学4年の時に学校の「陸上クラブ」に入り、”走り”始めた頃からの信条だ。50m走でクラスのなかで中の中ぐらいの速さだったが、走る楽しさに触れ魅了された。「今は陸上中心の生活となっています。また街の代表選手として走りたいですね」
○…好きな学校の教科は「体育」。「体を動かすと気持ちがスッキリとするんですよ。友だちと中山地区センターでバスケットボールなどもよくやっています」と話す。友だちと食事をしながら他愛のない話を楽しむなど、中学生活を満喫している。陸上部では気さくな性格を生かしムードメーカーの役割も。「後輩とも冗談を言い合うことが多いんですよ。先輩後輩の垣根はないですね」。周囲との”つながり”を何よりも大切にしている。
○…「駅伝日本一」が夢だ。進学が決まっている他県の駅伝強豪高校での全国優勝を目指す。「個人競技よりも、駅伝の方が好きなんです。みんなで勝ったときに喜びを共有できるので」。競技を始める前は、勉強でも運動でも自信をもてるものがなかった。「走ることに出合えて、1番になれるものが見つかった。これだけは負けたくないですね」。”負けず嫌い”ランナーの躍進は始まったばかりだ。
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