市民意識調査区別結果 防災拠点「場所わかる」6割 昨年の2倍増に
横浜市が先ごろ発表した市民意識調査によると、緑区では、大規模災害時の避難場所となる「地域防災拠点」の場所がわかると答えた人は約6割だった。これは都筑、磯子区に次いで市内で3番目に高い数字で「防災への意識が高まっているのでは」と緑区役所担当者は話している。
同調査は政策立案や市政運営に役立てようと、市が毎年行っているもの。調査は昨年5月から6月にかけて行われ、市内20歳以上の2314人から回答を得た。内、緑区は119人。
調査では、災害への備えについての項目の中で、地域防災拠点を「知っているし、場所もわかる」と回答した緑区民は64・7%。昨年の34%と比べ約2倍となった。「知っているが、場所は知らない」が10・4%で、7割以上が「知っている」と答えた。
緑区は「昨年初めて四季の森公園で防災イベントを実施するなど、広報紙や区民まつりなどで、防災拠点について啓発してきた。その効果が出ているのでは」と分析している。
今年1月の長津田小学校での防災訓練では、例年の倍以上の参加があった。同小学校地域防災拠点運営委員会の井上俊之助委員長は、これまであまり見られなかった家族での参加があったことから、「家庭内の防災に対する意識が高くなっている」と区民の意識の変化を実感している。
一方で「知らない」が22・7%。「場所を知らない」と合わせると約3割が避難場所を把握していない結果となった。緑区は「転居して間もない方には、パンフレットなどを通して、周知を行っていきたい」としている。
信頼感は市内トップ
また「価値観」についての項目では、「一般的に人は信頼できる」が30・3%、「困ったときは可能な範囲で手助けをする」が39・5%でいずれも市内トップの数値だった。緑区は「隣近所や周辺の方々とのつながりは、災害時にも生きてくる。このような結果になりうれしい」と話している。
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