長津田大石神社 本殿など建替えへ 来年9月の完成目指す
長津田地域の鎮守「大石神社」の本殿と社務所、神楽殿などが建替えられることがわかった。工事は来年1月から始まり、9月までの完成を目指す。氏子や世話人らが整備建設委員会を立ち上げ、着工に向けた準備を進めている。
大石神社は、古くから大山街道の宿場として栄えた長津田の鎮守として王子神社などとともに祀られてきた。その歴史は古く、新編武蔵風土記には在原業平朝臣を祀ったものという記述がある。
本殿については、一番古い記録に元禄7年(1694年)に領主・岡野平兵衛によって修復され、宝暦2年(1752年)に造営されたとあるがその後の詳しい記録はない。現在の本殿は関東大震災の後に再建されたもので、修繕を繰り返しながら維持されていた。
近年、老朽化が著しく、東日本大震災が発生してからは耐震性について不安視する声もあったことから建替え計画が持ち上がった。
宗教法人大石社(豊浦崇男代表役員・宮司)では氏子や世話人からなる本殿・境内整備建設委員会をこのほど発足させ、工事の準備などを進めている。計画によると着工は来年1月の予定。同年9月の完成を目指す。建設されるのは本殿・拝殿1棟(42・14平方メートル)、社務所・神楽殿・神輿蔵1棟(155・34平方メートル)、宮神輿1基。事業予算は1億3千万円。同委員会の会長を務める河原要さんは「昨年頃から話し合いを重ねてきた。建て替えについては派手なものではなく、出来るだけもとの形を継承した仕上がりを目指せれば」と話している。
「自前の御輿」も新調
委員会ではこの工事計画に御輿蔵の建設を盛り込み、これまで切望する声が大きかった自前の御輿を新調したいとしている。
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