教習所を安全運転競技者に開放 「二輪事故、1件でもなくしたい」
一日の授業が終わった夜の教習所。お気に入りのバイクにまたがった面々が集まってくる。
鴨居駅そばにある自動車教習所「鴨居自動車学校」ではこの春から月に2回程度、閉校後の教習コースを二輪車安全運転全国大会の出場者に開放している。
1年ほど前、同校の職員は交流のあるバイク販売店でこんな話を耳にした。「二輪の安全運転大会で神奈川県勢が中々勝てない。もっと練習する場所が県内にあったら状況は違ってくるのに」。
どれだけ安全に走行できたかを競う同競技。S字やライン上の走行を何度も練習し、バランス感覚などを養う訓練が勝敗を分ける。練習場所の多い都心の選手たちは大会成績も良い傾向があるという。「神奈川から優勝者を」。それがバイク店や教習所など二輪に携わる地域の願いだった。
現在、神奈川県下でも二輪事故は増加傾向にある。日頃から教習などを通じて事故撲滅に取り組む同校では、神奈川県勢が同大会で活躍することで、安全運転への意識を県全体であげられればとコースの開放を決めた。
神奈川から念願の優勝者
この夏、鈴鹿サーキットで行われた第46回二輪車安全運転全国大会で神奈川県から一般クラスに出場した小倉剛さんが見事優勝に輝いた。小倉さんは同教習所で練習するひとり。同じ神奈川県勢のチームワークや意識の高さが優勝をおさめる重要な要因になったと分析する。「今年は皆の意識が違った。こういう雰囲気や集中力もいつもの練習の賜物。練習できる場所を提供してくれた鴨自さんに感謝したい」と話し、今後同様の練習場所が増えてくれれば嬉しいと付け加えた。
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