「全国中学生人権作文コンテスト」横浜市大会で横浜市長賞を受賞した 大西 佳奈さん 中山中学校1年
両親の姿に見た「男女共同」
○…鴨居小学校で教員として働く母親が育児を終えて仕事復帰した時のことを綴った。幼稚園児である弟を保育園に通わせながら懸命に働く母親と、自らも勤めながら協力して育児を手伝う父親の姿に、男女共同の在り方を見た。「いつも身近で起こっている家族のこと、私が心の中で思っていることを素直に書こうと思った。育児や家事をしながら働く母親はとてもすごいと思うし、それを見守り支える父親も尊敬している」
○…「受賞したと聞いた時は正直とても驚いた。道徳の課題で書いた作文だったので」と控えめに受賞を喜ぶ。大きな賞をもらったことも嬉しかったが、母親に「おめでとう」と言ってもらえたこともまた、かけがえのない宝物として心に刻まれた。自分の思いを文章にすることは嫌いではないが、得意という意識もなかった。「毎日書いている日記が力になっていたのかもしれない」。小学3年生から毎日続けてきた日課。思いを素直に綴ることを大切にしている。
○…クラスの学級委員長を務めるかたわら、陸上部に所属し、中・長距離に汗を流す。陸上部を選んだ理由は部員同士の雰囲気が和気あいあいとしてとても良かったから。「走るのは決して得意ではなかったが、居心地の良さを感じた」。楽しく練習を続けるうち、目標を掲げ達成感を味わえる陸上競技の面白さにも気付けた。
○…中学に入り、大きな目標に向かって努力を重ねることの意味や大切さを感じるようになった。英語が好きになったのも「頑張った分、結果に繋がると感じたから」。将来は英語をいかし、今よりもっと大きな世界を知りたいと考えている。「英語を使って人と人を結ぶ仕事ができたら最高だと思う。広い世界に出て色々な人に会ってみたい」。心にはいつも「人」がいる。「まだ見ぬ人」と「自分を支えてくれる人」。みんなで築く社会を思い描く。
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