鴨居駅音楽で活性し10年 市民団体が記念演奏会
鴨居駅の改札前で演奏会を実施する「鴨居エキコン」が開始から10年を迎え、15日、記念演奏会を行った。人が集まる駅を地域交流の拠点とし、音楽による文化発信に取り組んできた活動が大きな節目を迎えた。
「鴨居エキコン」は、鴨居駅周辺の住民からなる団体「鴨居駅周辺まちづくり研究会」の文化・イベント部会が中心となり2003年から実施を始めた。駅の改札前に特設会場をつくり、近隣の音楽家や演奏者を招待し演奏会を行ってきた。
駅から文化発信
「住民らが利用する駅という場所で演奏会ができれば、文化発信につながると考えた。音につられてふと足を止める人同士が交流する姿も見られ、回を追うごとに手ごたえを感じた」と開始当時のことを知る狩野陽二さんは話す。
これまでにジャズやラテン、ハワイアン、ポップス、クラシック、演歌など様々な分野の音楽で演奏会を開いてきた。JRや行政機関の協力をはじめ、地元企業からの協賛に支えられ、年に3回程度実施してきた。
10周年記念となった15日の演奏会には約250人の観客が訪れた。エレキバンドの「緑ベンチャーズ」とフォルクローレの「マチャスカ」が出演し、迫力のエレキバンドとアンデスの響きを届けた。
初回から楽しみに足を運んでいるという区内在住の三笠美菜子さんは「毎回立ち見になる人気ぶりですごいと思う」と話した。次回の開催は来年4月20日の予定。
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