初の口腔がん検診を実施 緑区歯科医師会
緑区歯科医師会が13日、区内では初の試みとなる「無料口腔がん検診」を緑福祉保健センターで開催した。
口腔がん検診は口の中の粘膜などの異常をチェックし、異常があれば早期発見、早期治療に結び付けていこうというもの。県内では北西部を中心に多くの市町村で歯科医師会などが無料検診を行っているが、横浜市内ではまだ全区での実施には至っていないのが現状だという。
緑区歯科医師会では昨年から実施に向け、公衆衛生担当などが準備を重ねてきた。
検診当日は定員を大きく上回る応募の中から抽選で選ばれた30人が医師たちによる検診を受けた。また検診にあたっては、日本口腔外科専門医として、横浜労災病院歯科口腔外科から小早川元博部長、鶴見大学歯学部口腔外科から山田浩之講師が訪れ、同歯科医師会員への指導や検診方法の確認にあたった。
冒頭、挨拶に立った緑区歯科医師会の岡田春夫会長は、「ずっと実施したいとの思いがやっと実現した。近年、口腔がん患者数は増加の一途をたどっている。口腔内の些細な変化を見逃さず、早期発見、早期治療へと結びつけていただければ。おかしいな、と思ったら必ず歯科医に相談してほしい」と話した。
検診を受けた区内の女性は「こんなにじっくり診てもらえて不安が拭われた。今後もこうした機会を増やしていただければ」と話していた。
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