神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
緑区版 公開:2014年5月29日 エリアトップへ

横浜市 防犯灯LED化を加速 民間資金活用し費用捻出

公開:2014年5月29日

  • LINE
  • hatena

 横浜市は6月から、市内の自治会や町内会が所有する防犯灯のLED化を加速させる。民間資金を活用し、初期費用を複数年で分割して補い省エネ化を実現する「ESCO事業」を導入する。市は15年3月までに、11万7千灯の改修を目指すとし、25%にとどまっている防犯灯LED化率を85%に押し上げるとしている。

 市内には電柱共架型の防犯灯が15万6千灯ある。市は09年度から順次LED化を進めてきたが、14年3月時点で3万9千灯しか改修が完了していない。LED化が進まない理由は、高額なコスト負担だ。工事費用は1灯につき約1万5千円。すべての電柱共架式防犯灯を交換すると約23億4千万円の費用がかかる。「一括で改修すると多額の予算を確保しなければならないため、複数年度に分けて徐々に交換するしかなかった」と市担当者は話す。

 そこで市は、民間資金を活用する「ESCO事業」の採用を決め、委託先に東芝エレベータ神奈川支社ら数社を選んだ。この事業は、民間業者が負担した省エネ化の工事費用を、改修で浮いた光熱費等で賄う仕組みで、初期費用を抑えて省エネ化できるメリットがある。市は蛍光灯からLEDへの交換で生じる電気代を含めた維持管理費の削減分が年間3億2千万円と試算しており、その費用を民間事業者が負担する改修費の支払いにあてる。市は、10年間で完済していくとしている。

維持・管理費も軽減

 市はさらに地域負担を減らすことを目的に、故障時の修繕も市が請け負う形をとる。これで電球の交換や自動点滅器などにかかっていた維持・管理のコストも軽減される。自治会町内会は防犯灯維持のために支払っていた1灯年間約2100円の負担がなくなり、市内2868団体(14年1月現在)で年間約2億5千万円の負担が解消される。

 港北区の新横浜町内会は世帯数2298世帯で防犯灯88灯を維持・管理している。蛍光灯防犯灯では電球切れや破損等の修繕費で年間約12万円の支出があった。「町内会費の納入額も減少傾向にあり、防犯灯の修繕費を市が負担してくれるようになるのは助かる」と町内会の担当は話す。

 市では今後、自治会町内会が管理する鋼管ポールタイプの防犯灯2万7千灯のLED化も検討している。「コスト負担軽減や、CO2削減で温暖化防止の効果が期待できる。市内全域で工事を進めていくが安全面を第一に実施していきたい」と話している。

緑区版のトップニュース最新6

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

「地域活動のきっかけに」

緑ふれあいサロン

「地域活動のきっかけに」

次代の担い手を醸成

4月18日

「STGs」を発表

竹山住宅管理組合協議会

「STGs」を発表

できることから実行を

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

餃子作りで就労支援

フラットガーデン

餃子作りで就労支援

イベントで事業所披露

4月4日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月4日

あっとほーむデスク

  • 1月18日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

緑区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook