白リボンで安否確認 中山町自治会が新訓練
中山町自治会(相原磯光会長)は災害時、白いリボンを玄関に掲げ無事を知らせる新しい安否確認法を導入。日頃から訓練を実施し、効率の良い救助活動につなげていきたいとしている。
同自治会では1日から白いリボンを活用した訓練を開始した。今後は、月2回のペースで実施していく方針だという。
導入の背景には同自治会の高齢化がある。同自治会では所属する約3800世帯の2割程度が70歳以上の高齢者世帯とみている。同自治会ではリボンを活用した安否確認の導入により、災害時、素早い避難活動ができない高齢者の逃げ遅れを防ぎ、救助の効率化を図りたいとしている。
また、訓練を通して住民間のコミュニケーションを深める目的もある。訓練日に白いリボンが玄関前に無い場合は隣近所の人がその家に声をかけるなど、日頃から住民同士が交流するきっかけになればと考えているという。
相原会長は「阪神淡路大震災では隣近所同士、誰がどこに住んでいるのか把握し合っていたために避難活動がスムーズに進行した地域があったという。この訓練を繰り返すことで私たちも顔見知りの関係を築いていきたい」と話している。
訓練は毎月1日と15日の2回行う。全世帯で実施することを目指すという。
初めて行われた訓練では同自治会の半数程度の世帯が参加。「回覧板や広報紙で周知するなど、全世帯での訓練参加を目指していきたい。避難活動の中心として期待される30〜40歳代世帯の参加を増やすことが課題」と相原会長は話している。
そのため同会では、30〜40代の親が参加する小学生対象の町内会スポーツイベントなどでの訓練参加の呼びかけを強化していく方針だ。
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