中学硬式野球の日本一を決める「ジャイアンツカップ」で3位になった緑リトルシニアリーグ野球協会の会長を務める 馬場 勉さん 鴨居町在住 65歳
「考える力」育て全国3位に
○…全国屈指の強豪校が集まる中学硬式野球の頂上決戦に初出場。投手を中心とした堅守を武器に全国3位の成績を残した。「この大会に出られただけでもうれしいのに、この結果には驚いた」。チームで指導を始めて30年。これまで指導してきたことが間違いでなかったことを選手たちが示してくれた。「全員がチームにおける自分の役割を理解し実践したことが結果に結びついたと思う」。選手一人ひとりに自分のためだけでなくチームのために頑張れる精神が芽生えたことを勝因に挙げる。
○…指導で一番大切にしているのは「自ら考える力」を育むこと。例えばボールのキャッチがうまくできない選手に対し、上達できる練習法をすぐに教えるのではなく、「なぜ取れないと思う?」と丁寧に聞く。「これを繰り返すことで選手が自ら考えるようになる。こうする方が、成長が早いし身に付く」。定年まで勤めたコンサル会社でも、クライアントが抱える様々な課題に対し常にそう向き合ってきた。「ものづくりの製造過程でも常になぜ?と考えることはとても大切」
○…現在30歳代の2人の息子がチームに入会したのがきっかけでコーチに。その6年後には会長に就いた。「高校まで野球をやっていたこともありコーチを始めたが、伸びていく様々な子どもたちを見るのが楽しくて今まできた」。今一番の楽しみが二人の孫に野球を教えること。「野球をやってもらいたいと期待しながら教えている」
○…30年間変わらない目標が「日本一になること」。一番難しい目標を立てることが、選手たちの成長を促すと考える。ただ、練習を増やすことで目標達成しようとは考えていない。強豪チームが毎日のように練習するのに対して、自分たちの合同練習は土日に限定。「勉強もしっかりとやってもらいたいから。時間が短くても『考える』ことでうまくなれる」。子どもたちの成長を見守り続ける。
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