市内で養鶏農家が減り続けるなか、区内で唯一、養鶏業を営む前田養鶏場(北八朔町)。鉄分やビタミンEが豊富な強化卵と呼ばれる赤玉を50年以上生産を続けている。
現在は代表者の前田真邦さんを中心に、妻の町子さん、息子の祐治さんの3人で3000羽を超えるニワトリを育てる毎日を送っている。町子さんが自身の勘や経験を元に選別した傷がない卵を祐治さんがお客さんの元に配送。取引先などとの交渉は真邦さんが担う。「盆暮れもない。朝から晩まで働きづめ」と笑う町子さん。
そんな多忙な日々を支えるのが、前田家の卵を食べるのを楽しみにしてくれている区内を中心としたお客さんの存在だ。
「親子代々、うちの卵を楽しみしてくれているご家庭もある。その期待に応えたい」。横浜産の卵を守り続けることを使命と捉えている前田家。「うちの卵を使ってつくる卵かけごはんは本当においしい。その味を孫の世代にも伝えていきたい」。町子さんが家族の思いを代弁した。
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