横浜市立新治小学校(清見克明校長)がこのほど、「子どもの読書活動優秀実践校」として文部科学大臣表彰を受賞した。読書や学習、情報の各センター機能を集約した「メディアセンター」の活用に加え、教職員や学校司書、ボランティアが一丸となって行う、子どもたちの読書活動推進が評価された形だ。
同表彰は文科省が主催し、主に子どもたちの読書意欲を高める活動について、優れた実践を行っている学校や図書館、団体、個人を表彰している。今回、県内からは同校を含め3校、3団体が受賞した。
同校は2012年、併設されていた特別支援学校が移転するのに伴い、それまで1階と2階に分かれていた図書コーナーを「メディアセンター」として新設する方針を固めた。そして14年、同センターは学校図書館としての機能のみならず、パソコンルームや学習スペースを併設する形でオープン。13年10月に配置された学校司書も大きな役割を担ったという。
環境整備や読み聞かせも
同センターの開設にあたっては、教職員や学校司書、ボランティアが協働で、子どもたちの読書や学習環境を整備。本の並べ方など配架の工夫や調べ学習に取り組みやすいような机・椅子を設置している。
また、06年からは地域の読み聞かせボランティアが年間14回全クラスで読み聞かせを実施。さらに、同センター内の掲示や貸し出し補助をボランティア「図書整備隊」が行っているほか、学校司書による授業支援、図書委員会が手作りのしおり配布や貸し出し冊数の多い児童へ読書賞表彰を行うなど、全校をあげて読書活動を推進している。
学校司書の田首奈穂子さんは「メディアセンターの開設以来、貸し出し冊数・来館者が2〜3倍になった」と笑顔を見せる。清見校長は「(大臣表彰の受賞は)名誉なこと。みんなが頑張った結果」と喜びを表現。さらに「読書は豊かな言葉や知識を習得でき、想像力も広がる。何より子どもたちに、読書の楽しさを体感してほしい」と語った。
緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|