梅田川周辺の清掃に取り組む「一本橋メダカ広場水辺愛護会」が先月末、横浜市が自然環境の保全や再生に取り組む団体を表彰する「横浜環境活動賞」の実践賞を受賞した。メダカやホタルが生息できる水辺の環境整備が評価を受けた。
「横浜環境活動賞」は地域の環境活動を推進し、環境にやさしいまちづくりに取り組む団体を応援する目的で1993年から始まった。今回は初の試みとして各団体による「プレゼンテーション」を審査に盛り込み、学識経験者などで構成される審査委員会の審査を経て、市内10の団体と企業が受賞した。
「一本橋メダカ広場水辺愛護会」(金子洋会長=人物風土記で紹介=)は、区内新治町を流れる梅田川改修に伴い、2003年に結成。近隣の農家などを中心とした15人が川周辺の清掃や除草を行っている。
ホタル、数年で倍増
かつて故郷の川に生息していたメダカを放流するため、地元農家が所有する休耕田を遊水地として活用する呼びかけを行うなどして、支流に再びメダカを呼び戻した。
特にゲンジボタルがここ数年で倍増し、源流に住むと言われる純淡水魚類「アブラハヤ」や「ホトケドジョウ」の稚魚が確認できるようになった点については、地道な清掃活動の賜物と評価が集まった。また近年は、近隣の小学校と協力し、水辺の生物の大切さを学ぶ「生き物調査」を行うなど、子どもたちに向けた環境学習に取り組んでいる。
金子会長は「梅田川はコンクリートで覆われたかつての改修ではなく、自然を活かした整備が行われた川。こちらが頑張れば頑張った分、活き活きとした表情を見せてくれるのがやりがいにつながっている。恵まれた環境に感謝」と話し、「これまでの活動を評価いただきとても嬉しい」と受賞を喜んだ。
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