長津田地区センターが主催する「大山街道歴史講座」が10月31日、第7回を迎え、受講者らは長津田大山講の宿坊「おゝすみ山荘」を訪ねた。
この講座は長津田に今なお残る「大山講」を体感しようと企画された。長津田から大山までを8回に分け歩くユニークな講座。この日は大山に現存する最古の宿坊を訪ねる注目の回となった。
受講者らは、講師を務める久保田武光さんを案内役に長津田の人々がかつて訪れたであろう「石倉橋」(伊勢原市)から、大山ケーブルまでを歩いた。
途中、昔から安産の守護神として崇められ、相模三之宮とも伝わる子易明神神社を訪ね、神社の由来や御神木について見識を深めた。同神社の宮司は長津田小学校の教諭でもあった鵜川正さん。受講者らを手厚く迎え、神社の歴史や様々な話をして聞かせた。
大山詣でで身を清めたとされる愛宕滝や良弁滝を経て宿坊に到着すると、37代目先導師の佐藤大住さんが大山や宿坊の歴史について説明。受講者らは、宿坊内の3階建ての拝殿に参拝した後、大山名物の豆腐料理を堪能し長い歴史と人々の信仰の足跡をたどった。
宿坊で使用された皿や部屋の障子、ふすまはかつて大山講の人々から寄贈されたものだという。
「不思議な縁感じて」
講師を務めた久保田さんは「長津田と大山は不思議な縁で結ばれている。受講者にはこの歴史のロマンと、人々の絆、信仰心を体感していただけたのではないか」と話している。
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