認知症の人がボランティアや地域の人と交流する「認知症カフェ」が12月20日、中山地域ケアプラザ内にオープンする。「オレンジカフェ」と名付けられたこのカフェは区内では昨年11月に次ぐ2カ所目の開所となる。
区内2カ所目
中山地域ケアプラザは、近年増加傾向にある認知症の人とその家族へのサポートを強化するため、今回の「オレンジカフェ」の開所を決めた。ケアマネージャーや地域包括支援センター職員と市の養成研修を受けたボランティア(認知症キャラバン・メイト)などが協力して実施する。
緑区内には65歳以上の高齢者が3万7699人おり、うち認知症とみられる人は約3千人と推定されている(2013年度末時点)。
「認知症カフェ」は厚生労働省の定める「認知症施策推進総合戦略(通称:新オレンジプラン)」に則って設けられており、認知症や予備軍、介護者の支援と交流を目的としている。試みを通して認知症の人が外出するきっかけ作りや症状の緩和、相談窓口を設けることによる家族の支援、さらに認知症の普及啓発を進めていく。
昨年11月には同じ中山に1つめの施設「かえでカフェ」がオープンしており、多くの利用者を集めていたが、「月1回では少ない」「開催される第1土曜日は都合がつかない」という声が上がっており、今回のオープンはそうした希望にも応えている。
毎月第3日曜開催
カフェの開催は毎月第3日曜日の午後1時から3時半まで。参加費は100円。時間内の出入りは自由。担当者は「子どもから大人まで参加できる環境を作り、地域の人が認知症への理解を深める場にしたい」と話している。
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