緑土木事務所は区内の環状4号線沿いに植えられているソメイヨシノのうち、倒木の危険性がある19本の伐採を決め、作業に入った。年内に伐採を開始し、来年2月までに完了させる予定だ。
現在区内の環状4号線沿いには570本のソメイヨシノが植えられており、今回そのうちの19本の伐採が決まった。
今回伐採が決まった樹木はベッコウタケやコフキタケなどのキノコが増殖したため、幹の中の一部が腐り、強風などで道路上に倒れる危険性があったという。区内では過去にクヌギの木などが同様の被害にあい、伐採されている。
ソメイヨシノは30年以上前に、区内の緑化活動や景観保持などの一環として植えられ、区民から春のシンボルとして愛されてきた。
同事務所は24年度から毎年伐採を行っているが、今回は例年と比較しても本数が多いという。要因として「木が樹齢を重ねたことで菌類への抵抗力がなくなったのではないか」と担当者は話している。
調査はキノコがもっとも繁殖する7月に実施。すべての調査を終え、11月に伐採する本数を決めたという。11月27日には対象の樹木に張り紙をし、近隣住民に周知をした。
伐採は順次開始し、2016年2月までに完了させる方針。
別種の桜植樹へ
同事務所は今年度から、伐採の跡地に違う品種の桜を植える計画を進めている。品種はキノコの繁殖に強い種類を予定しており、今後試験的に植えていく。
今回の決定にあたり担当者は「区の象徴的な桜を切ることに抵抗はあったが、道路を使う人や近隣住民の安全にはかえられないと判断した」と話している。
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