スポーツチャンバラの大会で数々の好成績を収めている中山在住の渡邉珠怜(みれい)さん(11)が、3月21日静岡県で行われる「第41回全国少年少女スポーツチャンバラ選手権大会」での初の上位入賞に向けて練習に励んでいる。
スポーツチャンバラは「エアーソフト剣」という空気を入れたゴム製の長さの異なる様々な剣や杖を用いて試合や演武を行う日本発祥のスポーツ。剣道より簡易なルールや、力を必要としない点などから幅広い年齢で競技者を増やしている。
渡邉さんは2年前、父親の勧めで競技の世界に飛び込んだ。最初は嫌々だったが、今は競技の楽しさに魅了され、練習のない日々が考えられないほどだという。昨年から「基本動作」という号令にあわせて演武し、型の正確さや迫力、気合いなどを評価する部門で頭角を現し、2015年11月に行われた世界大会では基本動作5〜6級で世界中のライバルに打ち勝ち優勝した。先月22日に開かれた「新春横浜スポーツ人の集い」では妹の二瑚ちゃん(7)と姉妹で「横浜市体育協会優秀選手賞」を受賞している。
家族全員が選手
家族全員がスポーツチャンバラ選手の渡邉家では毎朝登校前の練習を徹底。県立武道館(港北区)では毎週現役の世界チャンピオンらの指導を受け、神奈川区や町田の道場にも定期的に通っている。妹の二瑚ちゃんは昨年の世界大会9〜10級で準優勝を果たしている。
「やれることやる」
多数の優勝歴を誇る渡邉さんも、全国大会では過去に入賞歴がなく、今回は上位入賞に向け、男性選手や大柄な相手に負けないよう自身の動きを大きく見せる動きを練習している。渡邉さんは「どこまでいけるかはわからないが、やれることをしっかりやっていきたい」と意気込みを語る。
大会後には各級、各段位の優勝者によって「グランドチャンピオン」の決定戦が行われ、渡邉さんはその場で日ごろ指導をしてくれている世界チャンピオンの野村五月選手に勝つことを目標にしている。「普段お世話になっている人だからこそ、自分の実力をぶつけたい」と目に闘志を宿らせながら話した。
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