南長津田団地で団地再生事業の一環として住民主体で話し合われていた「集会所の改修工事」が5月の開所に向けて始まり、2月4日に上棟式が行われた。新たな集会所は団地再生に向けた交流サロンとして活用される。
集会所を改修
1971年に建築された南長津田団地は、21棟488戸に約1300人が生活しているが、65歳以上の高齢者が住民の40%以上を占める。小学生は約2・3%にとどまり、「団地内の少子高齢化」に直面している。こうした状況に伴い「住民間の交流の希薄化」が以前から問題視されていた。
この事態を受けて団地の管理組合法人(佐々木堅理事長)や自治会(栗山孝子会長)らは2013年8月に市の進める「団地再生支援モデル事業」に応募し、高齢化対策と住民化の交流ができる環境づくりのために、集会所の改修の準備を進めていた。
昨年2月には区の薦めで新たに「地域福祉交流拠点整備事業」に応募し、計画が本格的に動き始めた。
改修工事では集会所のバリアフリー化やトイレの増改築などをすすめ、完成後には高齢者と子どもの交流拠点として活用するほか、ケアプラザのイベントなどの会場としての利用も計画している。集会所近接の公園には貯水庫などを設け、防災拠点としての活用も期待されている。
カフェの新設も
改修に伴い、集会所には新たにカフェスペースの新設も決まっている。カフェは地域住民のボランティアによって運営される予定で、低コストで利用できる地域住民の交流の場として活用する方針だ。名称やボランティアの募集要項などの詳細は2月17日に発足された運営委員会が順次発表していく。
集会所の本格的な工事は1月8日に始まり、1月17日には「地鎮祭」、2月4日には「上棟式」が行われた。
工事は、3月31日の完了を目途に進められており、5月のゴールデンウィーク明けに開所予定。
栗山会長は「地域住民に愛用してもらえるように計画を進めている。集会所を通して地域全体を盛り上げていきたい」と話している。
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