鴨居地域の住民からなる「鴨居駅周辺まちづくり研究会」(熊本秀男代表)が鴨居駅前の清掃を続け先週末、700回を迎えた。メンバーらは毎週日曜日、階段の掃き掃除や路上にこびれついたガム取りなどを約13年間、休まず続けてきた。
駅前清掃が始まったのは2003年。まちの玄関とも言える鴨居駅の改札に続く階段や駅前広場には、ガムの吐き捨てやごみの散乱などが目立ち、住民の間で問題視されていたという。これを受け、同会のメンバーらが北口と南口の階段周辺で掃除を開始。以来、毎週日曜日を清掃日と定め、正月なども休むことなく取り組んできた。
1回の清掃に集まるのは10〜15人程度。掃き掃除や路上のガム取り作業などを実施するほか、月に1度はモップによる階段の水洗いを行っている。10年ほど前からは近隣に工場を構えるパナソニック(株)の社員らも月に1回程度清掃に参加するようになり、活動の輪は徐々に広がっていった。
始めたばかりの頃は清掃員と間違われたり、心ない言葉を向けられることもあったが、継続することで今では通行人から「いつもありがとう」と労いの言葉をもらうようになったという。
開始当初から参加しているメンバーのひとりは「この活動が鴨居の人たちに認識されるようになるにつれ、協力者も増えてきた。寒さや暑さが厳しい季節の清掃は高齢化が進む我々には正直厳しい面もあるが、やりがいを感じている。毎週集まることで、メンバー同士がお互いの元気や無事を確認できるのも良かったと感じる点」と話している。
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