今年度から緑郵便局の局長に着任した 宮崎 登さん 平塚市在住 55歳
「町の郵便屋さん」心情に
○…「実は局長になるのが昔からの目標だったんです」と笑顔を見せる。郵便局で働き始めて間もなく30年。今までは各郵便局をまとめる南関東支社で業務を行っていたが「局のトップとして局員と達成感を味わいたい」と志願した。「民営化以来郵便局は一般企業。お客様に喜んでもらって、売り上げなどの目標を達成するよう取り組んでいきたいです」
○…先月末には緑郵便局として初めて「四季の森公園祭り」に出店。局員の意見を参考に企画した「手作り絵葉書のワークショップ」ブースの陣頭指揮を執った。最初は局長としてドンと構えていようと思ったが、「楽しそうな空気を見ていたら思わずジャケットを脱いで参加してしまいました」と照れ笑い。一つところにジッとしていられない性格で、人に会える機会があればすぐに局を飛び出してしまう。「局員から”今までにないバイタリティに溢れた局長”と言われます。でもおかげで、日中はデスクの上に書類が山積みなんですけどね」とはにかむ。
○…最初は郵便局の仕事に興味がなかった。大学卒業後は非常勤で教職についたが、結婚を機に安定した公務員を目指し局の扉を叩いた。最初はなんとなく始めた局員だが、地域の人に「町の郵便屋さん」として親しまれるにつれ、仕事の虜に。「自分のことを我が子のように可愛がってくれた。受験生の家に合否通知を持っていくときは一緒にドキドキしました」。今は、町の人も局員も、自分の家族のように接している。
○…局長として「安全最優先」をモットーに区内の事故ゼロを目指している。「4年前に部下が衝突事故を起こし、亡くなった時のことが忘れられない。区民や局員にあんな思いをしてほしくない」。今は毎朝出かける局員を直接見送っている。「緑区は高齢者も多い。安全を守って局員全員が区民に愛される”町の郵便屋さん”になってほしい」と目を細めた。
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