十日市場の駅前で6月18日、土地の名前にちなんだ「市場(マルシェ)」が開催された。地域住民が街の活性化を目的に開催したもので、当日は、地元農家で収穫された野菜などが販売され、大きな賑わいを見せた。
十日市場は近世後期、毎月10日に市場が開催されていたことが地名の由来と言われている。今回の取り組みはそんな「市場」を復活させようと地域住民らで組織された「十日市場駅周辺活性化協議会」が主催したもの。
緑区は昨年度、地域住民にまちの活性化について考えてもらう連続講座「とおかいちば・まちづくりスクール」を開催。郷土史家の相澤雅雄さんらを講師に招き、十日市場の歴史や地元野菜の魅力などを学んだ。そうした講義の中で、受講者から「いちば開催」に対する意見が多く集まり、区は参加者らによって発足した同協議会とイベント開催に向け話し合いを重ねてきた。
18日に開かれた市場には6組の地元農家が参加し、それぞれの農家で採れたたまねぎや人参、トウモロコシなど様々な野菜やその加工品を販売した。当日は天気に恵まれたこともあり、2時間で500人以上が来場する盛況ぶりを見せ、用意した商品は開始30分でほぼ完売となった。
野菜を出店した地元農家の田中賢さんは「盛況を受けて急きょ畑から大根を収穫してきたが、それもすぐに売れてしまった。十日市場の田園風景を守るためにも、地元農産物の魅力を味わってほしい」と語った。
市場は7月2日、9日(土)の午前10時から正午にも駅前で開催予定。荒天中止。詳細は緑区役所区政推進課企画調整係【電話】045・930・2217。
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