緑図書館が8月18日、学生に図書館の仕事を体験してもらう「緑図書館ボランティア体験」を開催した。
これは、図書館の利用率が低下しているといわれる中、高校生に図書館のスタッフが日々行っている仕事を体験してもらったり、普段見ることが出来ない図書館の裏側を見てもらうことで図書館に親しみを持ってもらおうと今年初めて企画されたもの。
10代のボランティアを募る企画は市内の図書館では珍しく、今夏は緑区、旭区、金沢区、栄区、瀬谷区でのみ開催された。
当初は参加者が定員枠を満たすか懸念されていたが、7月に募集が開始されると受付初日で定員を超える盛況ぶりを見せた。
当日集まった中学1年から高校3年の参加者は本棚の整理や返却された本の処理、予約された本のリストアップ、文庫本コーナーの見出し作成など様々な業務を体験した。おすすめの本にキャッチコピーや紹介文を作成する業務では、参加者それぞれが愛着のある本を手に取ってじっくり読み返しながら、限られたスペースに本の魅力を書き込んでいた。
参加した学生からは「将来司書になりたい思いが強くなった」「座って仕事をするイメージだったが、立って本を運ぶ時間も多く大変だった」と言った感想が寄せられた。
イベントを終えて緑図書館の渡辺政一館長は「予想をはるかに凌ぐ盛況ぶりだった。これからも10代の利用者が興味を持ってくれるようなイベントを行っていきたい」と語った。
緑図書館は、10代が関心を持つような本を集めた「ティーンズコーナー」をリニューアルするなど、若年層が通いたくなる図書館の実現に向けて取組を重ねている。
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