青砥町在住の野村真一郎さん(19)が11月7日から行われるスポーツクライミング世界ユース選手権のリード部門に日本代表として出場することが決まった。3年前の大会では準優勝を果たしており、今回初優勝を目指す。
スポーツクライミングは凹凸のついた壁面を自身の肢体を駆使して登る競技で、4つのコースの登頂成功数を競う「ボルダリング」と1つのコースを時間内にどこまで登れるか競う「リード」、登頂までにかかる時間を競う「スピード」の3部門がある。野村さんは、8月に行われたJOCジュニアオリンピックで規定順位に入り「リード」部門での日本代表入りを決めた。
世界ユース選手権は年に1回世界各国の15〜19歳の選手が出場する大会で「世界で2番目に大きな大会」と言われている。今年は中国の広州を会場に11月7日から13日に開催される予定で、現在世界中で代表争いが行われている。野村さんは、過去に3回出場しており、16歳の時に参加したカナダ大会では準優勝を果たしている。
武器は小さな体
野村さんがクライミングに出会ったのは小学2年生の時。地元茨城で父親に誘われて挑戦した際に、予想を超える難易度と登った時の達成感に感動しどっぷりとのめり込んだという。「見た目に反して通るコースの予想や体の使い方などに頭を使う競技。それができれば体が小さくて握力も40kg程度の自分でも世界で戦える」とクライミングの魅力を語る。野村さんは身長160cmと小柄でその体躯を活かした身軽さとコースを想像する力を武器に世界の強豪たちと渡り合っている。今は神奈川大学に通いながら都筑区のジム「project」で大会に向け、肩の筋肉の使い方などを重点的に鍛えているという。
今回同じリード部門には野村さんの他に波田悠貴さん(19・埼玉県在住)も出場する。波田さんはJOC大会で野村さんを抑え1位で代表入りを決めている。野村さんは「今回ユースに出場できる最後のチャンス。ライバルの波田選手にも勝って優勝したい」と闘志を燃やしている。
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