鴨居で行われる「元気ふれあいフェスタ」で司会を務める 岩泉 智子さん 鴨居在住 61歳
未知との出会いに磨かれて
○…ピンチヒッターとして鴨居のイベントの司会を任されて以来、指名を受けるようになった。司会経験は全くなかったが、回数を重ねるごとにわかってきたことがある。「こちらが元気を届けたいと心を込めると、それを受け止め返してくれる人がいるということ。だからなるべく明るく、元気な声で司会をしたい」。自他ともに認める明るい性格。芯の部分にいつもあるのは「地域や誰かのために何ができるか」だ。
○…東京都江戸川区(小岩)で生まれる。客室乗務員を目指していた短大卒業目前に、歯科医を開業する父が気まぐれのように言い出した「手に職を」の助言で歯科衛生士の道へ。短大卒業後、専門学校で資格を取得した。結婚後は2人の子どもの通う学校でPTA活動に取り組み、それがきっかけで自治会など地域の活動へ。今年からは鴨居連合自治会事務局長を任された。自治会行事の案内作成をはじめ事務全般を一手に引き受ける膨大な仕事を前に「目がまわりそうな毎日」を過ごす。
○…同窓会をきっかけに、学生時代に打ち込んだマンドリンのアンサンブルを同級生らと再び結成。2年に一度開催する同窓会での演奏を目標に、練習に励む。「これが楽しみで。家族や子育ての話題でなく、演奏について延々話が盛り上がる。人から怒られることも、この歳になると貴重」と若さの秘訣を明かす。
○…緑区に暮らし30数年。地元の後進からは「姉さん」の愛称で親しまれる存在になった。「街に出れば、誰でも友達と思っちゃう。私のほうが勝手にね」。2世帯暮らしで夫の両親を看取り、2人の子どもも育て上げた。加えてPTA、自治会に地域活動。でも、自分がやりたい事は諦めない。「次は英会話をしっかりやってみたい。若い頃の夢。留学もしてみたかった」。未知との遭遇が、多忙な毎日に元気をくれる。ためた元気は地域のために、そんな思いで飛び回る。
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