霧が丘6丁目地区で住民らが主体となり策定したまちづくりのための計画が横浜市条例に基づく「地域まちづくりプラン」にこのほど認定された。住民らによる運営組織は今後、多世代が快適に暮らせるまちをテーマに取り組みを進めていく。
「地域まちづくりプラン認定制度」は様々な地域課題解決に向け自主的に取り組む団体とその計画を市長が認定する制度。認定を受けたプランに対し市が連携し事業推進を図る。
霧が丘6丁目では、公立学校の統廃合により霧が丘第一小学校が2006年に廃校になったのを機に、高齢化などの地域課題に取り組みながら街の将来像を考える組織「みんなで街づくりクラブ」を自治会内に立ち上げ、まちづくり活動をスタートさせた。
その後、近隣に住む外国人などとの交流を図る「ワールドカフェ」や自治会・子ども会と連携したイベントでの意見交換を実施。地域課題の整理をしたところ、高齢化や住民同士の関係の希薄さ、交流拠点の不足などがあがったという。
この課題を住民らの手で解決しようと解決策の検討を進め、今年8月に「まちづくりプラン」を策定。その運営組織として「霧が丘六丁目まちづくり推進会」を新たに発足させた。
同推進会ではまちづくりの目標として「周辺地域とのつながりを大切にしながら、安全の確保と利便性の向上による住宅地の再生を行い、多世代が快適に暮らせるまちをつくる」ことを掲げている。具体的には、〇歩行者空間の整備〇住民の交流やその拠点づくり〇交通アクセスの充実と利便性の向上〇自助共助のまちづくりなどを進めていきたいとしている。
同プランは地域住民への説明や意向調査、横浜市地域まちづくり推進委員会での審議などを経てこのほど認定され、同推進会も「地域まちづくり組織」として認定を受けることとなる。緑区内でのプラン認定は山下地区に続いて2か所目。
同推進会代表の小山哲也さんは「これはスタート。霧が丘6丁目の魅力を引き出し、賑わいのある街にすべく、多くの方と手を携えて尽力していきたい」と話す。市は「今までのプランとは違い、地区外の人も多く策定にかかわった点で、広がりあるまちづくりが実践できるのではと期待している」と話している。
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