区内で唯一の養鶏場「前田養鶏場」(北八朔町1206)は、場内に3000羽以上の国産鶏を飼育し区内だけでなく、県内外にも”緑区伝統の卵”を販売している。
同養鶏場は約60年前、前代表の前田豊丸氏がそれまで営んでいた畑と兼業する形で開業。最初はノウハウもないので、100羽程度からのスタートだったが、現在は2代目代表の真邦さんと妻の町子さん、息子の裕治さんが家族一丸となって、大きく販路を拡大してきた。
時代に合った鶏を
前田養鶏場は良質なトウモロコシを餌とすることで、栄養の豊富な卵を産める環境を整えているが、近年は猛暑が続くことが多いため、鶏が十分に餌を食べず卵が小ぶりになることもあったという。そうした状況を受け、前田さんは一羽一羽の体調を丁寧に見極め、しっかり育つように注意を払っている。
市内5カ所の養鶏場では、定期的に情報を交換することで、ニーズや鶏の飼育方法をシェアしているという。「うちは決して便のいい場所にあるわけではないけど、わざわざ来てくれる人もいる。常に最高の卵を提供したい」と前田さんは話している。
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