神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
緑区版 公開:2017年2月2日 エリアトップへ

いじめ防止 市が「専門職」増員へ チーフ配置し指導・援助

教育

公開:2017年2月2日

  • LINE
  • hatena

 原発事故で福島県から横浜市に自主避難してきた現在中学生(当時小2)が転入先の市立小学校でいじめを受けていた問題でこのほど、市はスクールソーシャルワーカー(SSW)を指導・援助する専門職員を増やす意向を示していることが、関係者への取材で分かった。

 市教育委員会は11年4月からSSWを、市内4カ所の教育事務所に2人ずつ配置。計8人が各校から寄せられる事案に対し、課題解決のため児童相談所や学校、行政などと連携して児童・生徒や保護者に助言するほか、面談などの対応を行っていた。現在、市内のSSWは各区に1人の18人と統括担当1人の計19人。

 SSWの活用について文科省では、いじめ、不登校、児童虐待などの報告が教育事務所などにあった際、関係機関に働きかけて支援を促すとしている。しかし、今回のケースでは、学校や教育事務所にいじめの相談があった後も、SSWなどの専門職員を保護者のもとに派遣していなかったことが、被害が長期化した一因とされている。

 これについて1月20日に開催された常任委員会、こども青少年・教育委員会の中で、市担当者は「いじめ事案での活用を想定していなかった」と説明した。

来年度から態勢強化

 同委員会所属議員によると、具体的にはSSWを統括する「チーフスクールソーシャルワーカー」という新しいポストを来年度から設置予定。チーフ担当の4人を市教委人権教育・児童生徒課に配置し、SSWの指導・援助を行う。また、緊急対応チームの新設や学校カウンセラーの増員、外部の専門家を学校に派遣するなど、いじめの早期解決を図っていく方針だという。

元校長「意識改革が必要」

 市内小学校の元校長で集団生活に馴染めない子どもを支援するボランティアスクールを運営する60代の男性は市の対策について「何もしないよりかは評価できる」とした上で「チーフ担当がどの程度機能するかは判断しかねる。それよりも、いじめの見つけ方など現場にいる教職員の意識改革が必要なのでは」と指摘する。

 市内の小中学校でのいじめ件数は1852件(15年度)、その内学校の教職員らが発見したのは3割に満たない状況だ。市担当者は「二度とこのような問題が起きないように、再発防止に努めたい」といじめ対策の態勢強化を図っていく。 

※スクールソーシャルワーカー(SSW)…教育と社会福祉分野などの専門的な知識を活用し、問題を抱えた児童・生徒の課題解決をするコーディネーター。

緑区版のトップニュース最新6

緑区からボートレーサーに

東本郷在住植竹玲奈さん

緑区からボートレーサーに

28年ぶり、デビューは5月

4月25日

DX対応でサイト新設

地域子育て支援拠点

DX対応でサイト新設

6月開始のアプリと連携も

4月25日

謝金、倍額に引き上げ

特別支援教育支援員

謝金、倍額に引き上げ

ニーズ発掘し、人員確保へ

4月18日

「地域活動のきっかけに」

緑ふれあいサロン

「地域活動のきっかけに」

次代の担い手を醸成

4月18日

「STGs」を発表

竹山住宅管理組合協議会

「STGs」を発表

できることから実行を

4月11日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月11日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月18日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

緑区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook