「みどり環境行動」推進者として表彰された東本郷地区青少年指導員連絡協議会の会長を務める 高橋 紀道さん 東本郷在住 70歳
子ども見守り地域の中へ
○…東本郷地区青少年指導員の会長を務める。20008年から始めたエコ活動が区に認められ「3R・脱温暖化」推進の部の団体として表彰された。ゴミ拾いや地域運動会などを通じて子どもたちを見守り、8月に行う年に1度のデイキャンプを実施している。そこで扱う食器をリユース(循環型)にしたことが評価の対象になったという。「会のメンバー全員でもらった賞。賞状をカラーコピーしてみんなに回したら、すごく喜んでいました」
○…出身は三重県で、就職を機に神奈川県に。子どもが成長し、仕事が落ち着いてきた46歳の頃、地区の指導員となった。きっかけは「たまたま近くの人が辞めたから」と些細なものだったが、「地域の中に入っていきたい」という気持ちは長年抱いていたという。ドラマで堺正章さんが演じた「会社人間」を引き合いに出して笑う。「定年後に初めて隣人と顔を合わす――そんな人にはなりたくなかったんです」。仕事をしながら指導員を務めるのは大変だったと話すが、やり続けたのは「子どもたちが喜ぶ姿を見たかったから」と20年の月日を振り返る。
○…自身の子どもたちは全員結婚し、孫も5人。「指導員として接する子どもたちと同じ年代。でも近所にはいないからね」と目を細める。それでも同じ県内に全員が住み、2週間に1度は顔を合わしているそう。妻と一緒にハイキングに出かけるのも楽しみのひとつ。「この間も港の見える丘公園に行ってきました。バラがきれいでしたよ」とほほ笑む。
○…現在東本郷地区の指導員は12人。メンバー構成は40代〜70代までと幅広いものの、「やる人がおらず、後継者が出にくい」と苦労を語る。「はやくバトンタッチして安心したいんだけどね」とはにかむ。これからも指導員の活動を通じ、子どもたちを見守り続けていくつもりだ。「日頃の付き合いが大事。みんなと一緒に地域貢献していければ」
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