緑区制50周年記念中学生合唱団の合唱指導を行う 根本 はるみさん 緑が丘中学校合唱部顧問 70歳
心が解け合うハーモニーを
○…「合唱の楽しさを知ってほしい」と、笑顔で話し始めた。来年秋に区制50周年を迎える緑区内の中学生で結成する合唱団の合唱指導を務める。周年記念コンサートでは世界屈指の指揮者と同じステージに上がる中学生に対し「必ず素晴らしい経験になるはず」と力を込めた。複数校からの公募のため様々な生徒をまとめ上げることになる。「心が解け合うような素晴らしいハーモニーを作っていきたい」
○…福岡県で大学卒業までを過ごした。音楽好きの父の影響で自宅には蓄音機があり、常に音楽に触れられる環境にあった。通っていた幼稚園では昼食時にクラシックの曲が流れ、毎日ピアノを弾きながら歌ってくれる先生が好きだったという。中学に上がると合唱部に入り九州大会出場も経験。その顧問を尊敬するようになり「先生になりたい」と、教員を志すようになっていった。大学卒業と同時に横浜へ。現在の緑が丘中は初赴任から数えて5校目となる。
○…現在は緑が丘中で合唱部顧問を務めている。約20年前の赴任時、わずか8人の一年生で部はスタート。徐々に部員数を増やし、3度の全国大会出場を果たしている。周囲からは「厳しい指導」と言われることもあるが、「上手にしたいという気持ちだけなんです」と。生徒からは「真剣に向き合ってくれるから嬉しい」といった言葉をもらうこともあり、その情熱はしっかりと伝わっている。
○…「自宅で珈琲を飲みながらクラシックを聴いている時が落ち着く」と話すように、日常生活の中に音楽は切っても切り離せない。まもなく中学生合唱団の募集が始まる。「感動を与えたいという目指すものは一つ」。その目標に向って、気持ちを一つにまとめ上げる役割を担う。その瞳は真っ直ぐ前を向いていた。
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