『平成22年度横浜市立中学校作文コンクール』(市立中学校教育研究会国語科部会主催)で区内鴨居中学校2年生の田中明さんが『教育長賞』を受賞した。同賞は各学年で選ばれた最優秀賞の作品から選ばれるもの。先月27日には横浜市立中央図書館で表彰式が行われた。
作文コンクールは横浜市内の146校が対象で「詩」「短歌」「俳句」「生活・随筆」「意見・主張」「読書感想」の6部門がある。各校から代表作品が応募され、部門、学年別に最優秀、優秀、佳作を決める。教育長賞は最優秀賞の受賞者からさらに選考されるもので、最もよい賞となる。
今回は6部門あわせ578点の応募があった。
実体験をもとにした作品が評価される
今回、田中さんは木藤亜也さん著書『1リットルの涙』の読書感想を応募。同作は、著者が難病により全身の運動機能が失われていく中で、家族などとの衝突や絆が書かれた内容。
田中さんは、脳梗塞で右半身麻痺の後遺症が残った祖父と、家族との実体験を交えて読書感想文を書き、今回の受賞となった。
特に今回、田中さんの作品が評価されたのが、実体験をもとにした点。選考にあたった国語科部会の担当者は「2年生の中で、ずば抜けてよかった。作文は、適切に自分の考えが述べられているかが大事ですが、田中さんの作品は、中学生らしいわかりやすい言葉で自分の考えが表現されていたところが素晴らしかった」と作品を評価している。
田中さんは「先月の表彰式で賞状を頂き、大きな賞だと改めて感じています。このような賞を初めて頂き今は嬉しさでいっぱいです」と話し、笑顔で受賞を振り返った。
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