リオ五輪水泳男子200m個人メドレーで日本代表が内定した 藤森 太将さん 田奈中学校出身 24歳
”目標”まで泳ぎ切る
○…「夢みたいだったが、段々実感がわいてきた」。4月に行われた五輪代表選考会を兼ねた日本選手権で、出場に必要な標準記録を破り初の代表入りを決めた。現在は1秒でもタイムを短くするために、日々のトレーニングだけでなく、普段の生活にまで細心に向き合う。「毎日22時には寝ていますし、食生活にも注意しています。僕は才能があると思わないので、それくらいは当然です」
○…水泳を始めたのは、五輪代表の強化指定コーチを務める父の影響。もともとプールで遊ぶのは好きだったので、そのまま自然と水泳が生活の軸になった。本格的に選手の道を志したのは中学3年生の時。「勉強があまり得意ではなかったし、高校からは好きな水泳に没頭したかった」と当時を振り返る。父の指導に従う毎日の練習は「つらい」の連続だが、結果が出せた時の喜びはそれを吹き飛ばす。「親父がいなければ、水泳選手の自分はいなかった。メダルを取って、親父と酒を飲むのも目標の一つ」
○…その父の転勤に併せて、中学生の時、緑区に引っ越してきた。初めての横浜暮らしは不安もあったが、田奈中では友達に恵まれ、代表が決まった時も祝福の連絡が多数届いたという。当時担任だった高坂聡子教諭には今も頭があがらない。「水泳部の無い田奈中学校に在籍する僕が、大会に出られるよう尽力してくれたおかげで色々な試合経験を積むことができた」と目を細める。
○…母親がふとこぼした「お父さんと一緒に五輪に出られたらいいね」という目標を叶えるために努力してきた。新たな目標は当然メダル。「メダルを意識しないで出る選手は決勝にも残れない。目標や目的をしっかり持つのが大切」と心情を吐露。国内の選手もライバルだと話す。「選手団には若い選手も多い。手本になれるよう頑張る。今回だけでなく、東京五輪での活躍まで見据えていきたい」と目標を語った。
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