鴨居2丁目で住民有志らが子ども会を復活させようと奔走している。同地区では約15年前に子ども会が消滅していた。有志らは子育て世代以外のシニア層にも協力を呼びかけ、地域ぐるみで取り組みを始めている。
「子どもたちの笑顔がはじける元気なまちの姿を再び」―。
少子化などを理由に鴨居2丁目で子ども会が解散したのは約15年前。子どもの教育や福祉のため、小学校区や町内会などが作る子ども会は遊びやスポーツ、清掃活動などを通じて子どもたちの成長を地域ぐるみで見守る仕組みとして全国に広まったが近年、自治会への加入率低下や少子化、遊びの多様化などを背景に消滅の危機が叫ばれる。
同地区で生まれ育ち、自身も幼少期から子ども会に親しんだという小原修さん(47)らは子ども会を再び立ち上げようと昨年、「鴨居2丁目えがお会」を結成。現在、子育て世帯を中心に18家族が活動に参加し、年間行事などを通じて交流を深めている。
シニアにも協力請う
会結成にあたり、小原さんが重視したのは加入者の負担軽減だという。鴨居第二地区自治会などに協力を要請し、会費を無料にしたほか、敬遠されがちな役員などの割り当ても一切なしとした。小原さんは「自治会の協力が大きい。負担をできるだけ減らし、加入者を増やしたい」と語る。
また、金銭面だけでなく人員的に活動を支えるのも同自治会のシニア世代だ。小原さんらは子どもがいなくても加入できるようにし、多世代が交流できる新しい子ども会の姿を模索している。「多くのシニア層に協力をお願いし、街ぐるみで子どもを見守れれば」と語る。
イベント、呼び水に
昨年の活動を振り返り、いくつか課題も見えてきたという。「加入者同士の横の繋がりを深める仕掛けや工夫が必要。趣向を凝らしたイベントで盛り上げていきたい」と小原さん。
これまで行っていた自治会の懇親会に子ども屋台を出店させるなどし、楽しみながら地域の顔ぶれと親睦を深められる機会をつくろうとアイデアを練っているという。
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