緑区が全区に先駆け導入した市立保育所への門扉開錠システム。運用開始からひと月が過ぎ、区は保育所関係者との意見交換を密にしている。現場の声を受け、今後は開錠状態を音で知らせる機能を追加するなどして更なる安全対策を講じるという。
緑区は7月、自主事業として区内市立保育所の門扉開錠システムを導入。送り迎えなどで保育所を訪れる保護者が電子カードをかざすだけで自由に門扉の開錠ができるようにした。
安全対策、全区に先駆け
システムの導入は、主に防犯対策や園児の飛び出しなどの防止を目的に、民間の幼稚園や保育園などで始まり、今年緑区が市内で初めて市立保育所に導入。緑区は一昨年には防犯カメラ設置も行うなど、園の安全対策に積極的に取り組んできた。区担当課には、同システムの導入を検討する他区から問い合わせも寄せられているという。
また、同システムは施錠・開錠を記録する機能も備えており、これまで朝夕の登降時に保護者が手書きで行っていた記帳の手間が省けるという利点もある。鴨居保育園の久保直子園長は「保護者の方からも送り迎え時の負担が減ったと声があがっている。防犯カメラとあわせ、安全性と利便性が向上したと感じる」と話す。
緑区福祉保健センターこども家庭支援課では同システムの使い勝手や園の安全対策などについて保育所と定期的な意見交換を行っているが、「登降時の混雑する時間帯には門扉が開いた状態になることも想定できる。園児の飛び出しなどがないよう開錠中は音などで知らせてくれる機能があればさらに安心できる」などの要望があがっているという。
同課では、「区内には開園から40年が経過している古い園もある。各園の状況や立地条件などを加味し、今後も更なる安全対策を考えていきたい」とし、今後は音(ブザー)や光で開錠状態を知らせる機能の追加を検討している。
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