横浜市 「手足口病 依然注意が必要」 市内で大流行
横浜市は先月末、手足口病が市内でも1995年以来、16年振りに大流行していると、発表した。8月8日から14日の週でも、港北区を含め市内全区で警報レベルの段階としている(22日時点)。
市によると、7月25日から31日の週に患者定点医療機関からの報告が12・30と高い数値を記録したが、8月1日から7日の週に10・00と報告数はやや減少に転じたという。しかし依然、流行状態は続いているとしている。
市内で罹患している年齢層は、生後11か月児から5歳児までが多く、特に1歳児が中心になっている。市衛生研究所によると、全国的に大流行している今年の症状の特徴として静岡県での報告を紹介しながら▼発熱率が高い▼発疹が手のひらや足底には少ない▼上腕・大腿部などに高頻度に認められ、口囲や頸部周辺にも出る――としている。
水野哲宏同研究所所長は「加えて今回は爪が腫れたり、剥がれたりする症状も報告されている」と話している。
また、子どもが罹患中に保護者に感染したと考えられるケースも報告されており、特に排泄物の処理の際には手洗いなど、予防対策の徹底が必要と呼びかけている。
同病は初夏から初秋にかけて流行するのが通常で、同研究所では今後、減少していく方向にあると分析している。しかし、通年の感染症なので回復後も再感染する恐れがあるため、「まず手洗いの継続を」と注意を喚起している。
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