東日本大震災の被災者に編み物で支援を行った ベルンド・ケストラーさん 日吉本町在住 47歳
毛糸で紡ぐ支援の心
○…東日本大震災後、7月まで避難所として被災者を受け入れていた等々力アリーナで編み物教室を開いてきた。「最初は外国人で男性の私が、編み物を教えている状況がどこかぎこちなかったです。でも、やっているうちに信頼関係を築けてうまく溶け込めたので、最後は性別も年齢も人種も関係なくなっていました」と流暢な日本語で語る。その後も、宮城県南三陸のホテルでも被災者に編み物を教えるなど支援を続けてきた。
○…「編み物は誰でもどこでもできる。リフレッシュ効果やストレス軽減の効果もあるし、子どもたちは学校に行けない中、手と頭を使うので勉強にもなるんです」。震災直後の東北では寒さに困っているだろうと思い、編み物で手助けをしようと考えた。インターネットなどを駆使して、世界中から様々な色や種類の毛糸を集め、避難所での教室で使用した。また、6月にはドイツで日本大使館の協力を得て、数百個に及ぶ帽子やマフラー、靴下などを編んだ。でき上がった作品は冬にあわせて被災地へ送られる。
○…編み物を始めたのはドイツに住んでいた10歳ごろ。「それまでは姉がセーターなどを編んでくれたんですが、ボーイフレンドができてからはさっぱり」と笑う。その後は自分で編むようになり、生活に役立つものを一から作り上げていく楽しさにのめり込んでいく。今ではビーズやシルクなども使い、バッグを作ってしまうほどの腕前だ。
○…学生時代から日本の文化や歴史に興味をもち、13年前に来日。「これからもずっと日本に住んでいきたい」と話す。今年1月からは区内の「カルチャー日吉」で、英語で編み物教室を開いている。今後の夢は世界各国の編み物の手法や毛糸の色・デザインなどを紹介する教室を開くこと。「アートと言われるくらいのレベルまでもっていきたい。日本にもっと斬新な技を伝えていきたい」と語った。
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